暑い夏の日に麦茶を沸かすと、いつも日本の友人たちが家でしていることを思い出します。
今年の夏は特に暑く、我が家にはエアコンがないので、動かなくてもサウナにいるように汗が噴き出してきます。台湾の蒸し暑い気候に似ていて、体のデトックスには良いとも言われますが、それでも夜は涼しくならないとなかなか寝付けない。
そんなある日、気温が華氏102度(約39度)まで上がった夜に、夫に頼んで裏庭にキャンプ用テントを張ってもらいました。
涼しい夜風の中で眠れることにほっとしていたそのとき、キーンという高い音が聞こえてきました。まるで機械のような、でも生き生きとした不思議な音でした。すぐ隣の家のセンサーライトが、何かの動きでパッと点灯しました。
私たちは好奇心に駆られて、テントの網戸越しに中から覗くと、通りすがりのアライグマが立ち止まって私たちを見つめていた。すると、1匹のアライグマが立ち止まり、じっとこちらを見つめていました。まるでビー玉のように輝く丸くて大きな目。私たちはその瞬間、息をひそめて動けなくなりました。野生動物とのこんなに近い出会いに驚き、ただただ見つめていました。やがて、少し離れたところにいたもう1匹が動き出すと、そのアライグマもゆっくりと歩き出していきました。
アライグマたちは、あの不思議な音を立てながら楽しそうに過ごしていたようです。まるで彼らも涼しい夜のひとときを、おやつでも食べながら楽しんでいたのかもしれません。
夜中、雨が降り始めました。私はわざわざ暑い部屋に戻りたくなかったので、そのままテントの中で、屋根に落ちる雨音に耳を傾けていました。でもすぐに、脚に涼しい雫が落ちてきました。ああ、テントが破れていたのを忘れていたんです。
朝方の4時ごろ、聞いたことのない鳥の歌声が聞こえてきました。それはただの鳴き声ではなく、長く美しい旋律をもった歌でした。私は、その鳥が夜明け前の静けさの中で、創造主なる神に賛美の歌を捧げているのだと感じました。
やがて空が明るくなり、ほかの鳥たちも鳴き始めました。彼らのさえずりは、まるで自然の目覚まし時計のようです。新しい一日が始まったのです。
私もその鳥たちのように、毎朝目覚めたときに歌いたい。創造主である神様に、心からの音楽と賛美をささげながら。
ああ神よ。賛美が私の口からあふれてきます。心から喜んで、あなたへの歌をささげましょう。十弦の琴と竪琴よ、目覚めなさい。共々に歌って、夜明けを迎えようではないか。 私は世界のどこでも、主をたたえます。あなたの恵みは測り知れず、その真実は天にまで達します。ご栄光は、大空を突き抜くようにそびえています。(詩篇108:1-5)